「パンが大好きだけど、パンを食べると太りやすいのが気になる。」

という方に向けて、全粒粉やふすまを多く配合したベーグルを作り、主に、通販とイベントで販売しています。

当初、私がこのベーグルをおすすめしたいなと思っていたお客様は、30代~40代の妊娠中の女性や産後のママさんでしたが、
最近は、健康に気を遣う50代の女性も、より健康的で安心して食べられるパンを求めて、ご購入下さっています。

『こないろ』を始めて、約2年位になりますが、現在は、平日ほぼ毎日工房へ行き、ベーグルを作ったり試作をしたりしています。
あと、月に2回ほど、土日にイベント出店をしています。

私は大学を卒業して、パン屋に就職しました。
そこからいくつかのパン屋さんで働きました。
いつか自分のパン屋さんを持ちたいという夢は、いつもどこかに持っていましたが、反面、こんなに大変な仕事を一生やっていくのは難しいなという気持ちも持ち合わせていました。

その後、結婚、出産をして、子育てをしている間は、その夢すら忘れていたくらいでした。
しかし、フードビジネスプロデューサーの榊原理加さんのメルマガにふと出会い、何気に1年間位、読み続けていました。

そのことと、自分にしかできない仕事をしたい!という思いがある時に一致して、私にもパン屋ができる!と思い、勢いよくトントントンと踏み切りました。

この仕事を始めるのに、まず保健所の営業許可を取得するのが、最初の難関でした。
とにかく家族に負担をかけず、リスクを最小限に抑えたかったので、より安く借りられるところを探し続けました。最終的に、本当にありがたいことに、友人の知人が今の物件を紹介してくれました。
そして、改装も父に頼んで、一緒に行いました。
その期間は、3か月位でしょうか。費用は100万はいかない位です。

その後の活動の中で大変だったことは、保健所の営業許可を取得してから、いざ始めるぞという時に、妊娠が判明して、悪阻に突入したことです。
食べるのがしんどくなり、自分の作るベーグルも受け付けず、でも家賃も払っていかなければいけないので、作らなければという状態の時。
そして、お腹が大きくなってきて無理がきかないけれど、作らなければという時。

その後、出産して、2か月ほどお休みしましたが、子どもをベビーカーに寝かせた状態で再開しました。この妊娠、出産、産後期間中は、家賃だけは回収できるように頑張りました。

今は、子どもを保育園に預け、だいぶ仕事がしやすくなりましたが、やはり、家事、育児、仕事の両立は、想像以上に大変です。もっと要領よくこなせれば違うのだと思うのですが。
しかし、子どもがいるから仕事を頑張ることができるのも事実で、今はとにかく感謝しながら一生懸命やっていくのみです。

この仕事をしてよかったことは、何よりも、自分にしかできない一生の仕事にやっと出会えたと、毎日思えることです。

日々の家庭と仕事のやりくりは大変ですが、パンを作るのは大好きですし、毎日一人工房にこもって作業していても飽きないですし、ベーグルをお客様に届けてありがとうと言っていただけることは、何よりもの幸せです。

新しく何かを始める方へアドバイスを言えるような立場ではありませんが、始めるうえでの慎重さとどうにかなると思える度胸と、自分の直感を信じること、これらが大事かなと思います。
そして、人とのご縁を大切に繋いでいくことで、少しずつ開けていくと思います。